Python を始めるには何が必要でしょうか。
そうです。Python をインストールしなければなりません。
しかし Debian stretch にはもう Python が入っていました。
最初は勉強のために、Python インタープリタを使って、対話モードでいろいろ Python を触ってみましょう。
[q3-adsense01]
インタプリタの起動
実は Python には2種類あります。
Python2 系と Python3 系です。
いろいろ歴史があるのですが、今後のことも考えて Python3 を使っていくことにします。
起動するにはコマンドを入力します。
ただ単に、「python
」と打つと2系が起動します。
~$ python
Python 2.7.13 (default, Jan 19 2017, 14:48:08)
[GCC 6.3.0 20170118] on linux2
Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
>>>
僕が使っていくのは3系ですので、「python3
」と入力します。
~$ python3
Python 3.5.3 (default, Jan 19 2017, 14:11:04)
[GCC 6.3.0 20170118] on linux
Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
>>>
対話モード
Python3 を起動すると、「>>>
」が表示されます。
これは「一次プロンプト」と呼ばれており、ここに Python コマンドを入力していきます。
>>> print("Hello World!")
Hello World!
>>>
複数行にまたがるときには、二次プロンプト「...
」が表示されますので、そこに続きを入力します。
>>> world = True
>>> if world:
... print("Hello World!")
...
Hello World!
>>>
[q3-adsense01]
コマンドを打ってみよう1
では、せっかく起動したので、いろいろなコマンドを打ってみましょう。
コメント
ハッシュタグを入れることで、コメントになります。
>>> # これはコメントです
... world = 1 # 式の後ろにも入れることができます
>>>
数の計算
式を入力すると、その答えが返ってきます。
>>> 2 + 2 # 整数(int)
4
>>> 50 - 5 * 6 # 整数(int)
20
>>> 17 / 3 # 除算は常に浮動小数点数(float)を返す
5.666666666666667
>>> 17 // 3 # 小数部を切り捨てて整数にする
5
>>> 17 % 3 # 除算の余りを返す
2
>>> 5 ** 2 # 冪乗
25
>>>
変数に値を代入
等号「=
」によって、変数に値を代入できます。
値が代入されていない変数を使うとエラーになります。
>>> width = 20
>>> height = 5 * 9
>>> width * height
900
>>> n # 値が代入されていない変数
Traceback (most recent call last):
File "", line 1, in
NameError: name 'n' is not defined
>>>
複数の変数に同時に代入
Python
では複数の変数に同時に代入することができます。
>>> a, b = 0, 1
これは、下記をまとめたものです。
>>> a = 0
>>> b = 1
1行で代入を一気にすることができるので便利ですね。
次のように式の中での計算も出来ます。
>>> a, b = b, a + b
まずは基のデータで計算をします。
そして、それぞれの値を a と b に代入します。
>>> c = a + b
>>> a = b
>>> b = c
この3行を1行でまとめることができるのです。
変数アンダーバー 「_」
対話モードでは、特殊な変数として最後の計算結果が変数アンダーバー「_
」 に代入されます。
>>> 2 + 2
4
>>> _
4
>>> _ * 2
8
>>>
計算結果を連続して使う場合に便利ですね。
Python の終了
Python
を終わらせるには、「Control-D
」 または、「quit()
」を入力します。
参考

Python まとめページ

次回へ進む

[q3-adsense01]
コメント